リシャール・シュルラン ブリュット アッシュ N.V. / リシャール・シュルラン
ワイナリー: リシャール・シュルラン
生産地:フランス / シャンパーニュ / コート・デ・バール / オーブ / セル=シュル=ウルス
品種:ピノ・ノワール、シャルドネ
タイプ:ブリュット
ヴィンテージ:N.V.
※以下、インポーター(ラシーヌ)様情報
Brut - H (assemblage traditionnel) ブリュット アッシュ
品種:ピノ・ノワール、シャルドネ
土壌:粘土・石灰質
植樹:1971-2008
エポキシコーティングされた温度調節機能
付きステンレスタンクで約10日間醗酵・7ヶ月シュール・リー熟成
生産者について
歴史:リシャールで 5 代目になるブドウ栽培農家で、1919 年より自家でシャンパーニュを作り始めた。
創業年:1978 年
現在ワインを醸造、ワイナリーを経営しているのは、ルーシーとセバスティアン・シュルランの姉弟。リシャールは彼らの父親の名前であり、ワイナリーのネゴシアン部門である、エドモ
ン・シュルランは、彼らの一族の中で初めて、シャンパーニュでブドウ栽培を初め、ネゴシアンに販売をした、エドモン(1881-1946)に由来する。エドモンはブドウを大手ワイナリー
へと販売していたが、彼の息子であるレイモンが少しずつシャンパーニュの醸造を初めた。
コトー・ド・ルルスに位置するセル・シュル・ウルスは、畑は南斜面にあり、きわだった日照に恵まれ、晴天は年間200日以上に及びます。マルヌ県より標高が高く、春に遅霜禍にあいや
すいので、シャルドネより開花が遅いピノ・ノワールの方が育てやすい。また、この地区ではマルヌやコート・ド・ブランに比べて石灰質が少ない土壌(シュルランでは40%が粘土まじり
の石灰岩土壌)で、日照が少ない年にはシャルドネは、酸が突出した味わいになるため、ピノ・ノワールが多く栽培されています。
オーブでは石灰岩、粘土まじりの土壌に、小石の層や赤い土の層が入り組み、畝によりキャラクターが大きく異なります。そのため10から12の異なる畝を有するシュルランでは、それら
の個性を生かすために、畝ごとに醸造を行います。最近では、マルヌ、コート・デ・ブランの評価の高い作り手でさえ、プヌマティック式プレス機を使用し、ルミュアージュ(動ビン)は
機械で行う造り手がふえ、驚くことがしばしばあります。ましてオーブではほとんどの造り手がプヌマティックを使用しています。一通りテイスティングが終わり、カーヴに入り伝統的な
木製の垂直型プレス機と手作業で行われるルミュアージュの作業を見たとき、伝統を守りながらクオリティの高いワイン作りを実践する志を感じました。
いずれのキュヴェも香りに集中力があり、内側に緊張する力と広がる力のバランスがとれ、軽やかで上品な味わいで、この価格帯のシャンパーニュのなかでは明らかなクラスの差を感じさ
せてくれます。とりわけフィネスにあふれるキュヴェ・H・ミレジムとキュヴェ・ジャンヌは長く熟成させて楽しんでほしい、とはリシャールの言葉です。